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株式会社 日立プラントテクノロジー

Hitachi

2012年1月4日
株式会社日立プラントテクノロジー
取締役社長 東原敏昭

皆さん、新年明けましておめでとうございます。2012年の年頭に当たり、ひとことご挨拶を申し上げます。

昨年3月11日に発生した東日本大震災から9カ月が経過しましたが、お客さまの施設・設備の復旧や、今もなお予断を許さない状況にある福島第一原子力発電所の収束に向けてご尽力いただいている当社グループ、および協力会社の皆さんに心から感謝申し上げます。

私は、多くの場面で、復旧・復興に対する当社グループへの期待の声を耳にします。それは、インフラの復旧だけでなく、汚染土壌の処理、先進の省エネルギー技術の導入、災害に強い街づくりなど、多岐にわたります。ぜひこうした期待に応え、当社グループが先頭に立って復旧・復興に取り組むことで、被災地はもちろん日本の未来のために貢献していきましょう。

さて、当社グループを取り巻く経営環境は、欧州の政府債務危機などを背景とした海外景気の下振れ懸念や急激な円高の進行などにより、依然として先行きが不透明な状況にあります。こうした状況下、2012年は、安定的な高収益企業に向けた攻めの成長戦略を加速する重要な年であると位置づけており、以下の4点を念頭に置いて業務に邁進されるようお願いします。

まず第一は、「グローバルで勝てる競争力の実現」であります。

当社グループの成長戦略の基本方針は、「トータルソリューション提供力の強化」、「サービス事業の拡大」、「グローバル展開の加速」の3点です。これは、当社グループの全ての部門、全ての業務のベースとなる共通のコンセプトですので、一人ひとりが常に念頭に置いて業務に取り組んでいただきたいと思います。

こうした方針に基づいた具体策のひとつが、東南アジア地域とインドにおける現地法人の設立です。私は、グローバル展開の基本的な考え方として、日本から海外を見るのではなく、お客さまや市場に近い各地域の拠点が事業をリードすること、つまり「顧客・地域密着型」かつ「自律分散型」のグローバル展開が重要だと考えており、今回の現地法人設立は、正にこれを具現化したものです。

この他にも、サウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコと圧縮機事業に関する事業包括契約締結とSaihati社買収によるアフターサービス拠点の設置、韓国のLG電子との水事業に関する合弁会社設立、防雷システムに関するシンガポールの事業拠点Hitachi Critical Facilities Protectionの設立など、多くの種を蒔いてきましたので、これからは成果の早期刈り取りに努めるようお願いします。

一方で、熾烈なグローバル競争に勝ち残っていくためには、コスト競争力の強化も大きな鍵となります。そのためにも、現在、日立グループを挙げて推進しているコスト構造改革プロジェクト「Hitachi Smart Transformation Project」を着実に実行するようお願いします。これは、単なるコストカットではなく、我々の仕事のやり方をあらゆる面から見直し、変えるべきところは大胆に変革することで、新しい日立グループを作り上げていこうという未来志向の取り組みです。聖域をつくらず、ぜひ前向きかつ主体的に取り組むようお願いします。

こうした「外への変革」と「内なる変革」の両面を全社一丸となって強力に推進し、グローバルで勝てる競争力を実現していきましょう。

第二は、「変化を先取りしたマーケット分析と迅速な事業戦略の立案・実行」であります。

既に世界はグローバルサプライチェーンで結ばれており、今後もボーダレス化がますます進展していきます。

こうした中、ダイナミックに連動しながら変化しているグローバル市場の動きを確実に捉えることはもちろん、市場の変化を先取りした柔軟な発想力でお客さまや地域の立場に立ったマーケット分析を行い、それに基づいて迅速に事業戦略を立案し、ライバル会社に先んじて実行することが重要となります。

ひとつの具体例としては、現在、モルディブで事業化調査を行っている「海洋深層水多段利用システム」の取り組みが挙げられます。モルディブの地形、気候、文化、生活習慣などの特性を捉え、海洋深層水を、空調用の冷熱源だけでなく、海水淡水化用の原水、さらにはボトル水などの食品工業や水産業などにも多段階で利用することで、モルディブの産業振興にも寄与しようという新しい事業モデルです。

くれぐれも市場環境の変化への対応に追われるのではなく、変化を先取りし、チャンスと捉えてください。そして、目標を決めたらそれに向かってがむしゃらに挑戦してください。このバイタリティこそが、グローバルで勝ち抜くために不可欠な要素です。

第三は「全社変革運動の推進」であります。

昨年7月から全社変革運動「SMART-i」がスタートしましたが、これまでに私は約450名の課長クラスの方々と対話を重ねるとともに、より詳細な現状把握に向けてビジネスオピニオンサーベイを実施してきました。これらの結果、当社の実態や課題が見えてきました。今後は、これらの課題解決に向けて、「タテとヨコのコミュニケーションの活性化を図ること」や「一人ひとりが一人称で語り、それをやり遂げることができる職場環境をつくること」などの具体策を立案・実行していく段階になりますが、最も重要なことは、会社の変化を待つのではなく、まず自分自身が変わることです。一人ひとりが変われば、必ず会社も変わります。ぜひ真に活力のある日立プラントテクノロジーグループを共につくっていきましょう。

第四は「基本と正道の遵守」であります。

社会・産業インフラを担う当社グループにとって、コンプライアンス・輸出管理の徹底、安全・品質の確保、環境活動の推進は、経営の最優先事項です。今一度、基本に立ち返り、自らの行動を公正・公平な視点で確認することを徹底してください。一人ひとりのこうした心掛けが重要となりますので、全員が肝に銘じていただくようお願いします。

さて、種々お願いいたしましたが、日立グループが注力している「社会イノベーション事業」の拡大に向けて、当社グループの重要性は高まっています。皆さん一人ひとりがこのことを念頭に置き、全社一丸となって2012年をやり遂げるべく、皆さんの絶大なるご協力をお願いします。

終わりに、皆さんと、皆さんのご家族にとりまして本年がすばらしい年になりますようお祈りして、新年のご挨拶といたします。

以上