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株式会社 日立プラントテクノロジー

Hitachi

海洋の生態系を守り、地球環境保全に貢献する船舶向けバラスト水浄化システムです。

概要

バラスト水は船舶のバランスを保つための重しとして用いる海水のことで、取水海域のプランクトンや菌類、泥、砂などが含まれています。取水した国の港とは異なる国の港で排出されるため、その海域の生態系に影響を及ぼすものとして、世界規模の環境破壊が懸念されます。こうした背景からIMO(国際海事機関)において、バラスト水管理基準を満たす処理装置の搭載義務化が2012年より、新造船に対して開始される予定です。
当社の「バラスト水浄化システム」は、殺菌剤を使わず磁石の力で汚れを吸着し、根こそぎ除去する凝集磁気分離方式を適用しています。基準値のクリアはもちろん、高速処理が行えるうえ浄化に殺菌剤を使用していないため、残留薬品による海域汚染の心配がなく、バラストタンク(船底)にたまる泥・生物の死骸なども大幅に減らすことが可能です。

特長

  1. バラスト水取り入れ時に処理を行うため、バラスト水排出時には制約がなく、グラビティ排出などの現行どおりの運転が可能
    バラスト水取り入れ時に稼動し、プランクトンや細菌類を「凝集処理」「磁気分離」「フィルタ分離」でバラスト水から排除するシステムです。したがって、本システムはバラスト水取り入れ時のみ処理を行うため、バラスト水排出時には制約がなく、グラビティ排出などの現行どおりの運転が可能です。
  2. バラストタンクへのマッドの堆積を大幅に抑制可能
    凝集処理でバラスト水中に浮遊する有機物、砂、生物の卵なども効率良く捕捉できるため、マッドの堆積を大幅に抑制可能です。
  3. 薬品による副生成物の生成がない
    使用薬品は、磁性粉、無機および高分子凝集剤であり、酸化剤を使用していないため、副生成物の生成がありません。
  4. バラスト水排水時に薬品の注入が不要
    処理水はIMOで規定された生物毒性試験を実施し、無希釈で排出しても生物に影響を及ぼさないことを確認しています。したがって、バラスト水排出時に薬品添加などの処理を必要としないため、海洋の生態系保全に貢献するシステムです。
  5. バラストタンク内および配管内面の塗装を傷めない
    使用薬品には酸化剤を一切使用していないため、バラストタンク内および配管内面の塗装を傷める心配はありません。
  6. 塩分濃度の影響を受けずに処理が可能
    本システムの凝集処理、磁気分離、フィルタ分離は、塩濃度の影響を受けないため、海水・汽水・淡水のどの水域でも、同様の性能を発揮することが可能です。
  7. 必要電気容量が少ない
    大容量の電力を必要としないため、負荷電力量が小さくて済みます。
  8. 防爆対応が容易
    モータ部分のみの防爆を考慮すれば対応可能です。

システム概要

凝集技術を用いた前処理部
バラストポンプで汲み上げた海水に、凝集剤と磁性粉を添加し、撹拌することにより磁性を有するフロックを生成させます。この際、プランクトンや細菌などの生物のみならず、海水に含まれる海底の泥や砂なども同時にフロックに取り込まれます。
磁気分離技術を用いた浄化処理部
プランクトンや菌類、泥、砂などを取り込んだフロックは、磁性を有することから磁気ディスクで素早く海水から分離・回収されます。残ったフロックなどはフィルタにより分離されます。

画像:システム原理図
システム原理図

画像:システムフロー図
システムフロー図

画像:装置イメージ図
装置イメージ図

写真:船内設置図
船内設置図

陸上試験結果例(汽水域)[PSU:23]
項目 D-2基準値 原水 処理水 対照水
50μm以上の水生生物(個/㎥) <10 269,500 <10 240,666
10〜50μmの水生生物(個/ml) <10 2,064 <10 888
病原性コレラ菌(O1,O139)(cfu/100ml) <1 <1 <1 <1
大腸菌(cfu/100ml) <250 1,596 <250 320
腸球菌(cfu/ml) <100 <100 <100 <100
*
PSU:実用塩分濃度(Practical Salinity Unit)
*
原水は処理開始時(取水時)、処理水・対照水は5日経過後の水質
船上試験結果例(海水域)[PSU:31]
項目 D-2基準値 原水 処理水 対照水
50μm以上の水生生物(個/㎥) <10 31,603 <1 8,392
10〜50μmの水生生物(個/ml) <10 155 <1 15
病原性コレラ菌(01,0139)(cfu/100ml) <1 <1 <1 <1
大腸菌(cfu/100ml) <250 <250 <250 <250
腸球菌(cfu/ml) <100 <100 <100 <100
*
PSU:実用塩分濃度(Practical Salinity Unit)
*
原水は処理開始時(取水時)、処理水・対照水は5日経過後の水質

標準システムの仕様

標準システムの仕様
バラストポンプ容量(m³/h) フットプリント(m²)*1 負荷電力(kW)
急速撹拌装置 緩速撹拌装置
(縦型設置)
磁気分離装置 フィルタ分離装置 添加剤注入装置
*2
回収フロック加熱処理装置 制御盤
200 1.2 3.3 4.2 4.3 4.5 1.4 1.2 21
400 1.8 3.7 6.8 7.5 8.3 1.4 1.2 31
800 2.5 11 14 16 8.3 2.3 2.0 56
1200 5.4 16 27 28 17 4.6 2.8 85
1600 5.0 22 29 32 17 4.6 2.8 112
2400 11 32 53 56 44 9.2 4.0 170
*1
機器投影面積を示す。
*2
磁性粉・無機凝集剤・高分子凝集剤注入装置を含む。

特記:
本システムは、船種の状況に合わせて自由度の高い機器配置が可能です。詳細は別途ご相談ください。

  1. 各装置は、分割配置可能です。
  2. 急速・緩速撹拌装置、回収フロック加熱処理装置は船体水槽に付属することが可能です。
  3. 緩速撹拌装置は横型設置も可能です。
  4. 緩速撹拌装置、磁気分離装置、フィルタ分離装置は、上下配置が可能です。

(上記数値は、2010年2月現在の当社設計に基づくものです。)

適用

  • 船舶分野

本製品に関するお問い合わせ

画像:日立バラスト水浄化システムカタログ表紙

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詳細はカタログをご覧ください。

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